第77回ベネチア国際映画祭に出品した「スパイの妻」で監督賞(銀獅子賞)を受賞した黒沢清監督が13日、東京都内でオンライン記者会見を開き、「賞まで頂けるなら(コロナ禍で渡航を断念した現地に)本当に行きたかった」と喜びの中に残念さをにじませた。

 受賞の知らせが届き、顔を見合わせた妻は「行きたかったね」とぽつりと一言つぶやいたという。黒沢監督は「授賞式の興奮と熱気の中で、(審査員長の俳優)ケイト・ブランシェットの手から何か頂ける夢のような瞬間を妻は観客席から眺められたかと思うと残念」と笑顔で語った。

 「賞まで頂けて今回は最後まで運が味方してくれた」と感謝した。