三重県名張市で1961年、懇親会でぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡するなどした名張毒ぶどう酒事件の第10次再審請求の異議審で、名古屋高裁が、ぶどう酒の王冠と瓶をつなぐように貼られた封かん紙の紙片の再鑑定を許可していたことが11日、分かった。奥西勝元死刑囚=収監先で病死=の弁護団が明らかにした。

 弁護団は8月から再鑑定を始めており、終了次第、新たな証拠として提出する方針。

 封かん紙を巡っては、弁護団は第10次再審請求中の2016年1月の鑑定で、製造時と異なるのりの成分が付着していたとして「真犯人が別の場所で毒物を入れ、貼り直した証拠だ」と主張していた。