安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選では、女性候補の姿はなかった。立候補を模索していた稲田朋美幹事長代行と野田聖子元総務相はいずれも不出馬に。トップ選びの場に女性が出られない背景として派閥政治の存在が指摘される。立憲民主、国民民主両党などが結成する合流新党の代表選も男性の一騎打ち。女性の積極登用を掲げながらも“本気度”を示して、与党との差異をアピールするチャンスを逸した格好だ。

 稲田氏は総裁選出馬に強い意欲を示していた。一方で、それまで稲田氏を支持してきた伝統的家族観を重視する一部の保守系議員からは距離を置かれ、最終的には所属派閥の決定に従った。