【香港共同】香港政府の林鄭月娥行政長官は1日、定例記者会見で「香港は三権分立ではない」と明言し、行政が立法、司法を上回る権力で主導する体制だと指摘した。香港国家安全維持法(国安法)により香港社会への統制が強まる中、民主的な政治体制を否定した形だ。

 香港基本法(憲法に相当)には三権分立は明記されていないが、三権が相互に抑制し、バランスを保つ仕組みが定められており、民主派を中心に香港の政治制度は三権分立と見なされてきた。

 これに対し中国当局や香港の親中派はかねて三権分立を否定し、香港の政治制度は「行政主導だ」と主張してきており、争いがあった。