熊本県の球磨川流域住民らの3団体は31日、川辺川ダムがあれば7月の豪雨被害を軽減できたとする国見解への抗議文を、国土交通省と県などでつくる被害検証委員会に提出した。「検証はダムありきで信用できない」と批判し、住民も検証委に加えるよう求めた。

 川辺川ダム計画はかつて県が反対し、国が中止を決めた経緯がある。国交省は8月25日の検証委で、ダムがあれば、人吉市のピーク時で球磨川の流量を約4割減らせたとする推計を公表。出席した流域自治体首長から、建設を求める声が出た。

 住民団体は、推計の算定根拠が不明で、緊急放流などダムの危険性が全く検討されていないと指摘した。