戸籍上は男性だが性自認は女性で性同一性障害の診断を受けたタクシー運転手(60)が、化粧を理由に乗務を拒否されたのは不当だとして、会社(大阪市淀川区)に賃金支払いを求めた仮処分の申し立てで、大阪地裁(溝口達裁判官)が月18万円の賃金支払いを命じる決定を出したことが31日分かった。

 決定は「女性として社会生活を送ることは自然かつ当然の欲求」と指摘した。7月20日付。

 決定文によると、運転手は2018年に入社。ホルモン療法を受けながら、女性として生活していた。今年2月、複数の上司から「身だしなみで化粧はないやん。男性やねんから」などと言われて乗務を禁止された。