北方領土の元島民団体「千島歯舞諸島居住者連盟」は31日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、4島へのビザなし訪問の三つの枠組みのうち、元島民らが昔の居住地などを訪れる「自由訪問」の中止を決めた。今年のビザなし訪問は、他の枠組みも実施されておらず、全日程中止の公算が大きくなった。

 千島連盟は、これまでに予定されていた自由訪問のうち6回は実施を取りやめ、9月25~28日に択捉島を約60人で訪れる最後の予定については検討を続けていた。宮川秀明専務理事は「船で移動する際の感染リスクが拭えなかった。残念だが、来年はこれまで通り訪問できることを期待している」と語った。