【香港共同】香港の複数の出版社が9月からの新学期向けの高校教科書を改訂し、1989年の中国の天安門事件や2014年の香港の大規模デモ「雨傘運動」など、民主化運動を巡る内容を削除した。事実上の政府審査を経た規制とみられる。香港国家安全維持法(国安法)施行で強まる中国の統制強化が教育にも及んだ形で、民主派の教育関係者らは「洗脳教育だ」と批判している。

 昨年からの政府への抗議活動では逮捕者約9千人のうち中高生や大学生が約4割を占めたため、中国指導部が、若者に対する「愛国教育」の強化を要求。国安法も、香港政府が学校での国家安全教育を行うことを義務付けている。