運輸安全委員会は27日、クルーズ船「にっぽん丸」が18年12月、グアムで桟橋に衝突した事故の調査報告書を公表した。船長は当直に就く4時間前から禁酒との運航会社の安全管理規定に違反し、ハイボールを飲んでいたが、体内に残ったアルコール量を特定することはできず、飲酒と事故との因果関係は解明できなかった。

 事故は現地時間の18年12月30日午後9時すぎに発生。船長が普段と異なる立ち位置で操船用レバー「ジョイスティック」の倒す方向を誤り、航海士や水先人が注意しても取り合わなかったのが原因としている。船尾に2カ所の穴ができたが、乗客乗員624人にけが人はいなかった。