長崎市の田上富久市長は30日、8月9日の「原爆の日」の平和祈念式典で読み上げる平和宣言の骨子を発表した。宣言では被爆者の手記を引用して原爆投下直後の惨状を訴え、核軍縮に逆行する国際情勢への危機感を表明し、日本政府などに核兵器禁止条約への署名・批准を求める。

 昨年11月に広島や長崎を訪れて核廃絶を呼び掛けたローマ教皇フランシスコのメッセージにも触れ、世界の指導者に信頼構築と連帯に向けた行動も呼び掛ける方針だ。

 市は6月以降、田上氏や被爆者、核軍縮の専門家らでつくる起草委員会を2回開き、文案を協議した。

 宣言は式典で読み上げられた後、10カ国語に翻訳される。