九州を中心に甚大な被害の出た豪雨で、入所者14人が死亡した熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」が村に提出した避難計画の内容が28日、関係者への取材で分かった。「避難勧告で施設全体の避難誘導」などとしていたが、実際には計画に沿った行動は取られず、被害を防げなかった。

 施設側の代理人弁護士は、14人死亡に関し「重大な結果となった」と指摘。一方、村が施設側に提供した土地が浸水想定域だったことに触れ「未知の規模の災害で、一施設の対応限度を超える。行政も交えた問題の検証が必要だ」と話した。

 避難計画では「内水氾濫が相まって発生する場所に立地」と記述していた。