長野県安曇野市の特別養護老人ホームで2013年、入居者の女性=当時(85)=が、おやつのドーナツを食べた後に死亡した事故を巡り、業務上過失致死罪に問われた女性准看護師(60)の控訴審判決で、東京高裁は28日、罰金20万円とした一審長野地裁松本支部判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。大熊一之裁判長は、准看護師が女性にドーナツを提供したことが刑法上の注意義務に反するとは言えないと判断した。

 施設内での介護の過失に絡み職員個人の刑事責任が問われたのは異例。介護現場では「萎縮につながる」との異論も多く、二審で判断が変わるかどうか注目されていた。