東京電力福島第1原発事故の避難指示が昨年4月に解除された福島県大熊町大川原地区で、ホタルが見頃を迎えた。周囲が暗闇に包まれる中、ゆらゆらと飛び交うホタルと、廃炉作業が続く原発方面の空がぼんやりと光っていた。

 原発から約8キロの農業佐藤右吉さん(81)宅では25日夜、敷地を流れる小川でホタルが淡い光跡を描く様子が見られた。

 佐藤さんは帰還が進まない現状を憂い、自宅敷地内にベンチを設置。「少しでもにぎわい創出に貢献できれば」と8月中旬まで、ホタルの見学を受け入れるという。