新型コロナウイルスの感染拡大で5月末までに中止や延期となった落語や歌舞伎といった伝統芸能の公演が2636件に達したことが24日、国立文化財機構東京文化財研究所の調査で分かった。同研究所は「技能継承が困難となり、関連産業の衰退につながる」と懸念。注文が途絶えた三味線製造大手の東京和楽器(東京)が廃業検討に追い込まれるなどの影響も出始めた。

 調査は同研究所が主な劇場や実演家などの約300のウェブサイトを基にまとめた。公演予定を公表する前に中止や延期を決めたケースは含まれておらず、実際にはさらに多いとみられる。