新型コロナウイルスの影響で延期された東京地裁の裁判員裁判のうち、当初3月に始まる予定だった殺人未遂事件の公判が11月に開かれる方向で調整が進んでいることが24日、関係者への取材で分かった。全国で多くの裁判員裁判が延期となったが、8カ月もの先延ばしになれば異例。「迅速な裁判を受ける権利の侵害だ」との批判のほか、制度の見直しを求める声も出ている。

 最高裁は2月、至急でない裁判の期日を柔軟に変更することなどを事務連絡として全国の裁判所に通知。感染が拡大した3月以降、市民が参加する裁判員裁判は軒並み取り消され、裁判官だけで審理する裁判は件数を絞って開かれていた。