繊維メーカー「ユニチカ」が愛知県豊橋市から無償で譲り受けた土地を返還せず売却したのは契約違反だとして、ユニチカに売却代金63億円を支払わせるよう住民が佐原光一市長に求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は双方の上告を退ける決定をした。21日付。約21億円を請求するよう市長に命じた二審名古屋高裁判決が確定した。

 確定判決などによると、豊橋市は1951年、市内の国有地をユニチカの前身企業に無償で譲渡した。ユニチカは紡績関連の工場を稼働していたが、2015年に閉鎖を決め、用地全体の約27万平方メートルを積水ハウスに63億円で売却した。