新型コロナウイルスの水際対策を担う空港検疫の逼迫が続いている。帰国・入国者は増加傾向で、成田空港ではPCR検査が千件を超える日も出てきた。政府は段階的な入国制限の緩和を目指しているが、現場からは「現状でもぎりぎりの状態だ」と悲鳴が上がる。

 成田で初めて千人超えの1136人を検査した6月28日。検疫の待ち時間が長引き中国・上海への折り返し便の出発が遅れ、本来午前0時に停止する滑走路の運用を延ばす事態となった。

 成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は翌日の記者会見で「このまま入国制限が緩和されれば同様のケースが増える」と懸念を示した。