九州を襲った豪雨で、本殿などが国宝に指定されている「青井阿蘇神社」(熊本県人吉市)も壊滅的な打撃を受けた。境内には、支援物資を持ち込む人や取りに来る人がひっきりなしに訪れる。支援の拠点として神社を開放し、物資を募る宮司の福川義文さん(56)は「住民あっての文化財。心のよりどころになれば」と話している。

 水に漬かった神具が奥に置かれた国宝の拝殿。入り口付近には、性別やサイズ別に仕分けられた古着などが入った段ボールが並ぶ。周辺住民が持ち込んだ物だ。自転車で何度も物資を取りに来ていた男性(73)は「下着やタオルが足りないので本当にありがたい」と笑顔だった。