「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家で、2018年5月に急性覚醒剤中毒で死亡した和歌山県田辺市の酒類販売会社元社長野崎幸助さん=当時(77)=の「全財産を市に寄付する」とした遺言書について、野崎さんの兄(86)ら親族4人が無効確認を求めた訴訟の第1回口頭弁論が9日、和歌山地裁(伊丹恭裁判長)で開かれた。被告は和歌山家裁田辺支部が遺言執行者に指定した弁護士で、請求棄却を求めた。

 閉廷後、被告となった弁護士は取材に「遺言執行者は、遺言書が有効か無効かを争う立場ではない。遺言書が有効に作られた前提で手続きを進めている」と話した。