2001年に大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)で起きた校内児童殺傷事件当時、6年生の担任だった真田巧さん(52)は今年4月、校長として同小に赴任した。同小での勤務は3度目で、在籍する教員で唯一、事件を経験した。児童の救護に向かえなかった自分を省みながら「今できることにもう一度取り組む」と学校の安全への思いを新たにしている。

 事件から19年間、何度も胸に去来した後悔がある。血を付けながら児童の救命措置をする他の教員の手助けに行けなかった。「怖かったのでは。あのときの自分、逃げてたんちゃうん」。だからこそ、今できることを成し遂げたいとの思いを強める。