性同一性障害(GID)の人が受ける性別適合手術を巡り、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、GID学会認定病院で予定していた手術の延期が相次ぎ、最大で約1年先延ばしになったことが28日、病院などへの取材で分かった。同手術を担う病院が少なく予約が埋まっているためで、専門家は「拠点病院の拡充が必要」と訴える。

 性別適合手術は女性から男性、男性から女性への手術があり、乳房切除や子宮摘出、性器の形成などをする。学会によると、手術を網羅的に担える認定病院は全国で5カ所。遠方からの受診者も多く、4~5月を中心に都道府県境を越えた受け入れを見合わせる病院が相次いだ。