JR東海の金子慎社長は26日、静岡県庁を訪れ、リニア中央新幹線建設を巡る水資源の問題で対立する静岡県の川勝平太知事との初会談に臨んだ。金子氏は6月中に静岡工区の準備工事に着手できなければ、予定の2027年開業が困難になるとして同意を要請したが、川勝氏は認めず物別れに終わった。JR東海は事実上の期限としていた月内着工を断念し、来週にも開業の延期と計画の見直しを表明する見通しとなった。

 総額9兆円超の総工費を投じる国家的プロジェクトは着工から6年で正念場を迎えた。沿線の自治体や企業は、駅予定地周辺の開発を進めているが、延期になれば影響は大きい。