昨年7月の参院選を巡る買収事件で、前法相の衆院議員河井克行容疑者(57)が妻の参院議員案里容疑者(46)の後援会長を務めた広島県府中町の繁政秀子町議(78)に「安倍さんから」と安倍晋三首相の名前を出し、現金30万円を渡していたことが25日、分かった。繁政氏が受領を認めた。

 繁政氏によると、時期は投開票日の約2カ月前の昨年5月で、場所は広島市中区の案里議員の事務所だった。

 克行前法相は首相補佐官、自民党総裁外交特別補佐を歴任しており、安倍首相に近いとされる。

 昨年7月の参院選では、公示前は、首相の秘書団が案里議員の陣営に入り、企業や団体を回っていた。