旧優生保護法下で不妊手術を強制されたとして、札幌市の小島喜久夫さん(79)が国に損害賠償を求めている訴訟の口頭弁論が19日、札幌地裁(広瀬孝裁判長)で開かれた。小島さんは尋問で、長年手術を隠し続けたことへの苦しみを訴えた。

 旧法を巡る訴訟で、小島さんは実名を公表した最初の原告。子どもを望む前妻に、おたふくかぜのためと説明していたことを明かし「優生手術を受けたので子供ができないとは死んでも言えなかった」と振り返った。それでも実名を公表して裁判を闘っていることについては「私みたいな人はまだまだいる。みんなと頑張っていきたい」と語った。