【モスクワ共同】第2次大戦後に旧ソ連カザフスタンに抑留され、現地で暮らしてきた阿彦哲郎さんが17日、老衰のため同国中部カラガンダ州アクタス村の自宅で死去した。89歳だった。親族などが明らかにした。日本側が把握する元抑留者の中で、解放後も現地に残り存命だった最後の1人とみられる。

 1930年樺太・本斗(現ロシア・サハリン州ネベリスク)生まれ。45年8月のソ連の対日参戦で樺太が占拠された後もとどまり48年に逮捕された。旧ソ連各地の収容所を転々とした後に、カラガンダ州の収容所に移され54年に解放。同州アクタス村で家庭を持った。