財務省が17日発表した5月貿易統計で、中国向け輸出は前年同月比1・9%減の1兆1262億円と、新型コロナウイルスの感染拡大による落ち込みが下げ止まりつつある。経済活動再開に動く米国や欧州連合(EU)向けも今後の改善に期待感が出ているが、一方で「コロナ前」の水準への回復にはなお時間がかかるとの見方も根強い。

 中国向け輸出は、8・7%減だった3月を底に下落率が縮小している。5月は非鉄金属が41・4%増となるなど素材関連を中心に持ち直した。中国では停滞していた生産活動が徐々に戻っており、対中輸出への向かい風はやみつつある。