建物の耐震性に関する大阪大と企業の共同研究を巡る汚職事件で、大阪大大学院工学研究科の元教授(60)=収賄罪などで有罪確定=に対する贈賄の罪に問われた鋼線メーカー「JFEテクノワイヤ」(千葉市)の元役員藤本隆史被告(65)と元社員坂下幹雄被告(64)の控訴審判決で、大阪高裁は17日、有罪とした一審判決を破棄し2人に逆転無罪を言い渡した。

 判決理由で村山浩昭裁判長は、大学教授の職務は調査研究で、一般の公務員とは異なると指摘。産学連携で専門的知識を民間企業の研究開発に振り向けることは広く容認されており、適切な報酬を賄賂とすることには慎重であるべきだとした。