福岡県内の私立中学校の元生徒が、退学を促されたことを不服として学校側に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁(岩木宰裁判長)が、一審福岡地裁の調書に「裁判長」の記載がないミスがあったことを理由に、「判決言い渡しの証明がない」として一審判決を取り消していたことが15日、分かった。

 5月29日の二審判決や裁判資料によると、昨年10月の一審判決言い渡しを記録した口頭弁論調書に、言い渡し主体の裁判長の記載がなかった。

 高裁は、この記載漏れが「判決の言い渡しは裁判長が主文を朗読してする」とした民事訴訟規則に抵触すると判断した。