国内最大級のため池で、国の名勝に指定された香川県まんのう町の満濃池で15日、水田用に水門を開放する「ゆる抜き」が行われた。讃岐地方の初夏の風物詩で、一帯の田植えが本格化する。

 新型コロナウイルス対策で、例年多くの観光客が集まる周辺の遊歩道などは関係者を除いて立ち入り禁止に。近くの神野神社で豊作を祈願する神事も規模を縮小した。

 正午ごろに水門が開かれると、音を立てながら水が勢いよく流れ出した。満濃池土地改良区の国重進理事長は「来年は盛大にやりたい」と話した。

 「ゆる」はかつて池の取水口をふさいでいた木製の栓で、大正時代の初めまでは地元の男性らが抜いていた。