東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市にあるギャラリーで14日から、被災地を舞台にした数分程度の短編演劇が上演される。新型コロナウイルスの感染防止策として、直径約4センチの「のぞき穴」から観客1人が鑑賞、役者の息づかいを直接感じることができる。関係者は演劇の持つ力強さを震災の伝承につなげたいと期待する。

 演目「忌」は震災後の老夫婦の物語で、妻が夫の誕生日をささやかに祝う一日を描く。穴の開いた板で部屋を仕切り、視界を限定し、想像力をかき立てる。

 石巻市出身で演劇や映画などをプロデュースする「石巻劇場芸術協会」代表の矢口龍汰さん(37)が企画した。