福岡県が人権啓発のため、福岡市の九州朝日放送(KBC)に制作と放送を委託しているラジオ番組を巡り、県が放送内容をホームページでの公開向けに保存する際、番組側に太平洋戦争時の炭鉱労働に関する発言の削除を要請していたことが21日、県やKBCへの取材で分かった。番組側は応じず、そのまま公開されている。

 県とKBCによると、俳優中西和久さんが昨年8月20日の放送で、炭鉱労働に従事したオランダ人元捕虜と交流した男性と対談。中西さんは作家、故林えいだいさんの著書を引用し「筑豊(の炭鉱)には朝鮮人、中国人、戦争捕虜など強制連行された人々が送り込まれた」などと朗読した。