長崎市は15日、毎年5月下旬に実施している長崎原爆の死没者名簿の風通しを中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、名簿の搬出作業を担う東京都の専門業者が来られなくなった。市によると、名簿は除湿シートと共に専用のケースで保管しているため、劣化が進むことはないという。

 名簿は同市の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館に納められている。8月9日の長崎原爆の日にある平和祈念式典に先立ち、外気にさらして湿気を抜くため、市職員が状態を確認しながら風通しをしている。

 1968年に名簿作成を始め、187冊に18万2669人の氏名や死没年月日などが記されている。