1960年代後半にグループサウンズ(GS)の人気グループ「オックス」のボーカルとして活躍し、演歌歌手に転身した真木ひでとが、CD5枚組みの「陶酔・心酔・ひでと節!」をリリースした。70歳の誕生日を11月に控えながらも「ステージにのると、20代に戻ったパフォーマンスができる」と意気盛んだ。

 デビューから50年を超えて出した初のオールタイムベストで、全111曲。オックス時代の「スワンの涙」やソロのヒット曲「雨の東京」などに新曲2曲を加えた。GSからポップス、演歌、洋楽のカバーまで、歌ってきたジャンルは幅広く、現在は「マルチシンガー」を自称する。「僕のショーは一粒で三度おいしい」と笑う。

 オックスでは甘い歌声と激しいアクションで「GS三大アイドルの一人」といわれた。客席のファンが次々に失神する騒動でも話題になった。

 71年に解散後、ソロ歌手になったが苦戦。試行錯誤して演歌の道に進み、「落ちたら踏ん切りをつけて引退しよう」と臨んだオーディション番組「全日本歌謡選手権」で見事10週勝ち抜いた。芸名を「真木ひでと」に変えてリリースした「夢よもういちど」のヒットで再起を果たした。

 「16歳から50年以上、歌い続けていることが奇跡」と歌手人生を振り返る真木。若い頃の曲をキーを下げずに歌うだけでなく、往年のアクションも健在で「ロックを歌うときは縦横無尽にステージを使う」と胸を張る。「うまくなくていいから、伝わる歌を歌っていける歌手になりたい。75歳までは頑張れると思う」

 「陶酔・―」はソニーミュージックショップなどの通信販売限定で9900円。