【パリ共同】フランスで日本の新幹線に当たる国内の高速列車(TGV)運行事業の市場開放が今月実施されたが参入企業はなく、競争開始の号砲は不発に終わった。自由化はマクロン政権が進めた国鉄改革の柱の一つ。

 最初の開放対象はTGVなどが走る長距離鉄道網で、鉄道事業を行っているドイツの長距離バス運行会社が21年からの参入を計画していたが、無期限延期を今春決定した。

 背景について、コロナ流行による旅客需要や経済状況の激変が当然、指摘される。一方、参入を延期した同バス運行会社幹部は、フランスの運行コストが欧州の他国に比べて高いのが主な要因だと説明した。