「1日に3回も交通事故を起こしたが全く覚えていない」。福井県あわら市の製薬会社「小林化工」が製造した爪水虫などの医薬品に睡眠導入剤成分が混入した問題で、服用した大阪市の無職男性(55)が29日までに取材に応じた。「約1週間の記憶がない。自分の運転で誰かを殺してしまう可能性があったと思うと、ぞっとする」と意識障害の経験を語った。

 男性は2010年から肺の病気治療のためイトラコナゾール錠50「MEEK」を服用。今年11月19日に大阪の薬局で処方されたのが回収対象となったロット番号の錠剤だった。毎日4錠を飲み、倦怠感に襲われたが、持病が原因と考えていた。