官公庁や企業で仕事納めが終わり、29日から本格的な年末年始休暇に入った。JR東京駅ではキャリーバッグを引いた乗客の姿が目立ったが、新型コロナウイルス禍で例年のような帰省ラッシュは見られなかった。新年を迎える晴れやかな雰囲気はなく、乗客からは感染拡大に警戒しながらの年越しに対する、やるせない気持ちが聞かれた。

 JR東京駅の東北新幹線ホームでは、乗車待ちの列はまばら。単身赴任中の甲府市から岩手県久慈市の自宅に帰る建設作業員(73)は「ようやく家族に会える」とほっとした様子。ただ「地元を出歩くことはできず、心からはくつろげない」と複雑だ。