愛知県東海市の北側にある丘陵地「太佐山」に残る旧日本陸軍の高射砲陣地跡で、コンクリート製の台座の位置や地下式兵舎の構造など、施設の全容が同市教育委員会の調査で明らかになった。太平洋戦争末期に作られた半地下式の陣地で、市は公園内に保存する方針。配備部隊の元隊員による記録文書も残され、戦争の記憶を受け継ぐ貴重な資料となりそうだ。

 戦争遺跡に詳しい名古屋市教育委員会文化財保護室の伊藤厚史学芸員によると、ほぼ全体が残る高射砲陣地跡は全国でも珍しい。伊藤さんは「戦争は忘れ去られていくばかり。当時の物が目の前にあれば、次の世代も関心を持てる」と活用を求める。