iPS細胞から作った「心筋シート」を重症心不全患者の心臓に移植する治験で、大阪大の澤芳樹教授(心臓血管外科)らのチームは25日、計画前半に予定していた3例の移植を終えたと発表した。「現時点の経過は順調」としている。

 チームは今年1月に1例目の実施を公表。これに続いて9月と11月に2、3例目の患者にも移植し、3人とも退院した。

 治験は、血管が詰まって心臓の筋肉に血液が届きにくくなる重症の虚血性心筋症の患者が対象。京都大で備蓄していた他人のiPS細胞から作製した心筋細胞を直径4~5センチ、厚さ0・1ミリほどの膜状にし、3枚を心臓の表面に張り付ける。