島根県埋蔵文化財調査センターは25日までに、松江市朝酌町の朝酌矢田2遺跡で、奈良時代に編さんされた「出雲国風土記」(733年)に登場する官営の渡し場「朝酌渡」とみられる石敷きの護岸跡が大橋川北岸で見つかったと発表した。センターは「古代景観や交通史を考える上で重要な遺跡だ」としている。

 出雲国風土記は、出雲国府(松江市)から隠岐に通じる官道「枉北道」(古代山陰道の支線)に、朝酌渡があったと記していた。古代の官営の渡し場が見つかるのは初めて。

 センターによると、遺構は南北約11m、東西約20mで、川に向かって緩やかに傾斜していた。