大阪拘置所の医師から失明の恐れがあると診断された被告に大阪地裁が約半年間、保釈を認めなかったことが17日、当時の弁護人への取材で分かった。住所不定や証拠隠滅の疑いなどを理由に3回、保釈請求が却下された。「健康問題を考慮しなかった判断が妥当だったかどうか検証が必要だ」との指摘が元裁判官からも出ている。

 被告は覚醒剤を密輸したとして昨年11月、覚醒剤取締法違反などの疑いで近畿厚生局麻薬取締部に逮捕された。弁護人を務めた水谷恭史弁護士によると、右目が見えにくくなり昨年12月、大阪拘置所で糖尿病性網膜症が判明。医師から失明の恐れを告げられた。