バイデン氏は東日本大震災から約5カ月後の2011年8月、副大統領として津波被害に遭った宮城県名取市を訪れ、被災者と交流した。言葉を交わした高橋茂信さん(77)は、家族との死別体験を語ったバイデン氏の姿を「痛みを酌んで寄り添おうとしてくれた」と振り返る。

 高橋さんは、震災で約50人が犠牲になった名取市北釜地区の町内会長を務め、住民の避難誘導中に津波に襲われた。地区の集会所屋上で寒空の下、一夜を明かした。家族は無事だったが、自宅は流された。