江戸時代の安政南海地震(1854年)で津波が押し寄せた際、地蔵が人々を高台へ導いたという伝承に基づき防災意識を高めようと、和歌山県海南市の地元自治会が「世界津波の日」の5日夜、避難訓練を実施した。

 2018年から訓練しており3回目。上神田自治会役員の山部弘さん(73)は「大津波から160年以上たち、恐ろしさを知らない人もたくさんいると思う。地元の宝の地蔵を大切にしたい」と話した。

 地蔵は1772年ごろ海南市の汐見峠に作られた。安政南海地震の際、峠の辺りから大きな呼ぶ声が聞こえて光が見え、人々を高台へ導いたという言い伝えから「呼び上げ地蔵」と呼ばれている。