没後60年を迎えた芥川賞作家火野葦平の生涯を、未発表原稿を含む約200点で振り返る企画展「火野葦平展 レッテルはかなしからずや」が21日から来年2月14日まで北九州市立文学館で開かれる。従軍記で国民的な人気を得たことから「兵隊作家」と呼ばれた。その評価から逃れようとした火野の姿を紹介する展示とした。

 北九州・若松に生まれた火野の生い立ちから、従軍、戦後の執筆活動をたどる。子ども向けの作品「鵯の日記」は初公開。ヒヨドリが書いた日記という体裁で、ファンタジーの要素も取り入れている。18歳だった時に出版社に持ち込んだが、返送されたため火野の手元に残っていた。