小泉純一郎元首相は3日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査に応募した北海道寿都町で講演した。フィンランドの最終処分場を視察した際に地下400メートルまで到達した経験を紹介しながら「日本で400メートルも掘ったら温泉が出てくる」と、国内での処分場建設の難しさを指摘した。

 小泉氏は寿都町の反対派住民団体の要請で講演、約300人が参加した。処分場建設の見通しがまだ立っていない現状に触れながら「原発を再稼働すれば、また核のごみが出る」と、2050年の脱炭素社会実現に向け原子力も活用する方針を示した国の政策を批判した。