1954年に米国が太平洋・ビキニ環礁で実施した水爆実験で被ばくした静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の内部が2日、共同通信に公開された。終戦直後の建造で現存する木造船は貴重とされ、今年7月、日本船舶海洋工学会の「ふね遺産」に認定。保管する第五福竜丸展示館(東京都江東区)の安田和也主任学芸員は「原水爆被害を繰り返してはいけないという市民の思いで残されてきた」と話した。

 入館者が見学できる甲板から、通常は非公開の船室に階段で下りると、マグロを保管していた「魚倉」が現れた。広さは約60平方mで窓はなく、天井は低い。ふね遺産では骨組みの構造が評価された。