鹿児島県日置市の民家で2018年、親族ら5人を殺害したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた無職岩倉知広被告(41)は18日、鹿児島地裁で開かれた裁判員裁判初公判で、父親と祖母殺害の起訴内容について、殺意がなかったなどとして一部否認した。ほか3人の殺害は「間違いない」と述べた。

 弁護側は、被告が犯行時、妄想性障害などによる心神耗弱状態で、刑事責任能力が低下していたと主張した。検察側は完全責任能力があったと判断しており、公判では責任能力の程度が主な争点になる。

 被告は接見で、祖母久子さんを殴り、父正知さんに叱責され「パニックになってしまった」と話していた。