シカやイノシシなどの野生動物と列車の衝突が後を絶たない。衝突で列車が定刻より遅れるといった輸送障害は、JR東日本の管内で2019年度に1345件あり、18年度から179件増えた。20年度も19年度を上回るペースだ。しかし対策は追い付いておらず、同社の担当者は「いっそ全区間を防護ネットで覆ってしまえれば良いのだが」と頭を抱えている。

 衝突増の背景には、地球温暖化の影響で全国的に降雪量が減っていることがある。気温の上昇や積雪の減少によって、野生動物は冬場でも餌を見つけやすくなって個体数が増えたり、活動範囲が広がったりした。