覚醒剤取締法違反(使用・所持)などの罪に問われた被告の男(57)の控訴審判決で、東京高裁は12日、違法捜査の疑いがあるとして無罪とした一審判決を破棄し、審理を東京地裁に差し戻した。

 警視庁の警察官が職務質問の際、被告が運転する車から見つけたとする小袋の束「空パケ」が、警察官が仕込んだ虚偽の証拠かどうかが争点だった。

 一審は「被告が職務質問に応じないため、本来なかった空パケを車内で確認したとする報告書を作成した」と違法性を認めた。

 高裁の細田啓介裁判長は「警察官が仕込んだ疑いは拭い去れないが、それほど濃厚でもない」とし、改めて審理を尽くす必要があるとした。