【サンパウロ共同】南米ペルーで10日、国会で罷免されたビスカラ大統領に代わり、メリノ国会議長が大統領に就任した。9日夜から10日にかけ、各地で罷免とメリノ氏就任に抗議する市民が警察当局と衝突するなど、政治的混乱に懸念が高まっている。

 ビスカラ氏は2018年に当時のクチンスキ大統領が汚職疑惑などで辞任したことを受け、第1副大統領から大統領に昇格。昨年9月には政治改革に後ろ向きだった国会を解散し、多くの国民の支持を得た。

 一方、議会に林立する少数政党の権力争いが激化。今回の罷免も「権力闘争のあや」と見る向きが多い。根拠となった汚職疑惑は訴追されていない。