重い遺伝性の病気が子どもに伝わらないように受精卵を選別する「着床前診断」を巡り、日本産科婦人科学会は1日、診断を行う医療施設の倫理委員会で実施の可否を判断する案を示した。現在は学会が1例ずつ審査して認可している。検査の在り方を広く議論する審議会で報告した。

 着床前診断は、体外受精させた受精卵から一部の細胞を取り出し、特定の病気に関わる遺伝子異常を調べて問題がないものを子宮に戻す検査で、「命の選別」につながる懸念もある。このため、学会はデュシェンヌ型筋ジストロフィーなど成人までに亡くなる重篤な病気や習慣流産などに限定してきた。